QuickSight のポイントマップと塗り分けマップでベース地図を変更出来るようになってました
いわさです。
QuickSight では地理情報データをマップを使ったポイントあるいは領域の2種類の方法で表現することが出来ます。
緯度経度のセットや国・都道府県・市などの位置を示すフィールドを保有しているデータセットであれば利用することが出来ます。
以下2つのビジュアルを選択すると、ポイントあるいは塗りつぶしの形式でデータを地図上にオーバーレイ表示します。
AWS の最新情報には特にアップデート情報の案内がありませんでしたが、QuickSight のドキュメント変更履歴を見てみると、どうやらこのベースマップが数種類のパターンから選択出来るようになったとのアップデート情報を発見しました。
本日はこちらのアップデートがどういうものなのかを見ていきます。
変更方法
従来はデータを表示する際のベースマップを変更することが出来なかったようなのですが、分析のビジュアルプロパティで4種類のベースマップから選択することが出来るようになりました。 公式ドキュメントでは以下のページで詳細情報を確認することが出来ます。
マップビジュアルのツールチップで「ビジュアルのフォーマット」を選択し、ベースマップを選択します。
それぞれのベースマップを見てみる
4つのベースマップを比較してみましょう。
スケールはそれぞれ世界と札幌市の2パターン用意してみました。
塗りつぶしについては緯度経度表示が出来ないので、QuickSight の場合だと最小でCity
レベルになるようです。
ライトグレーのキャンバス
ライトグレーのキャンバスは、従来のものです。
ダークグレーのキャンバス
街路
画像
ダッシュボードでは変更出来ない
ダッシュボードへ公開してみましたが、ダッシュボード上でのベースマップ変更は出来ませんでした。
分析上で設定を行う必要があります。なので、閲覧者権限では変更出来ないですね。
拡大すると最大でこのくらいの範囲・解像度になります。
ちなみにこちらは自宅近くのコンビニです。
さいごに
本日は QuickSight のポイントマップと塗り分けマップでベース地図を変更出来るようになっていたので、使い方とどのように見えるのかをご紹介しました。
ベースマップの種類が豊富になって嬉しい反面、QuickSight の地理データの表現方法をもう少し欲しくなりますね。
以前に災害データの被害推計や可視化をするような GIS アプリケーションを開発していたことがあるのですが、日本だと三次メッシュくらいまでのメッシュデータが使えるようになるといろいろなソリューションに活用出来るようになるので QuickSight にもあると良いなと思ったのですが、よく考えたら Esri からも機能が提供されている Amazon Location Service のほうが実装される可能性ありそうかと気がつきました。ラインやポリゴンのレンダリングはあちらで既に出来ますし。